グズベリー

学生の頃からの先輩とその彼氏さんと3人で呑みに行くことが結構ある。
2人とも妹みたいに可愛がってくれて、笑いのツボが似てることもあってすごく楽しい。
ただときどき、自分がすごくおじゃまむしだなぁと思う。
そして、解散してふたりで帰る背中を見るとちょっと寂しくなる。
わたしも彼氏欲しいなぁ。

よそもの

故郷から離れた土地で働いている。
大学で他県に出た時点で「もう○○(実家のある町)に住むことはないだろう」とぼんやり考えていた。事実(今のところ)その通りになり、他の友人たちもよそに出てしまった。
今居る会社は、工場の社員やパートさんのほとんどがK市(今住んでる町)出身。
○県出身です、というと驚かれる。
何でわざわざここに来たと?と聞かれるので、地元には就職がないからです、と言う。
また、何歳?と聞かれることも多い。
25です、というとものすごく驚かれ、今まで何してたの?と問い詰められる。
大学院で勉強してました、と答えると「すごいねぇ」もしくは「遊びよったっちゃろう」と言われる。
「うちの娘はアンタと同じ歳で子供がおるよ」
「はぁ、そうなんですか」
朝話したことが夕方には会社中に広まっているという噂のネットワークには驚愕した。どんだけー。
しかし他県出身&大卒・院卒で珍品扱いされるのは多少居心地が悪い。
事務所だとそうでもないけど、仕事の都合で工場に行くことが多いから。
私も地元にずっと残ってたらそんなふうになってたのかな。
そんな感じでちょっと息苦しい今日この頃。

ゆめのみやこ

また東京に行きたいな、と思う。
あの街々をひとりでぶらぶらしたい。
今まで東京ひとり旅をしたのは2回。
1回目は残暑のカンカン照りなのに道分かんなくて泣きそうだった。
2回目は春先の雨がしとしと降ってるのに道分かんなくて泣きそうだった。
東京があんなに広いとは知らなかった。
美味しそうなお店があっても勇気なくて入れなくて、結局マックとかコンビニで買って公園で食べた。
人がたくさんいて、楽しそうな人もそうでない人もたくさんいた。
ハトに襲われた。
服とか買ってみようかとも思ったけど、九州でも買えるなーと思ってやめた。
雨でくるくるになった髪をまとめるためにビーズの髪どめをひとつ買った。
日が落ちた後の渋谷駅がきれいだった。
夜の地下鉄は不思議な雰囲気だった。
満員でぎゅうぎゅうの電車の中で、真正面にいたおじさんにくしゃみかけられた。
改札を出たところの大きな桜の木が満開だった。
良い思い出はあんまりなさそうなんだけど、でも何でだか、また行きたいな、と思う。

小船で大海を渡るような

しばらく前に正式に配属になった。仕事から帰って来るとくたくたになってしまう。
相変わらず自分に自信が無くて、一日中「これでいいよね?これでいいよね?」の繰り返し。そりゃ疲れるわ。
女性(それも気の強い)の多い職場で、お茶の入れ方ひとつで大袈裟なリアクションを取られた挙句に小言を言われる+陰口を言われる(聞こえてる)のが面倒くさい。そこで内面のイライラを顔に出すほどガキんちょでは無いから「すみませんでした」と毒の無い表情を作って謝るけども。
先輩たちが私に好ましくない感情を持つ気持ち、何となく分かる気はする。伊達に女の世界に25年もいない。だから結局私が何をしても気に入らないだろうな、ていうのも分かる。ああ面倒くさい。

鳩ウォッチャー

一昨年くらいにルネ・マグリットの「光の帝国」を見るためだけに単身東京へ飛んだことがある。

上野公園に昼前頃着いたので、売店みたいなところでおにぎりを買い、そこらへんに座って食べ始めた。
間もなく鳩ポッポが寄ってきた。
否。
襲いかかってきた。
次々に集まり来る鳩ポッポたち。
痩せた体にボサボサの羽。
血走った目で狙うは私の五目おにぎり。
本気モードの鳩ポッポにマジで血の気がひきそうになったそのとき。

「(園内放送)〜鳩にエサをやらないでください〜」
こいつら飢えてんのか……!
成る程ガッテンした私は、おにぎりをちょっとだけちぎって鳩の眼前に投げ、ダッシュで残りを食べて逃げました。
それ以来、鳩を見かけたら毛づやとか肉付きをよく見るようにしています。
ちなみに浅草で見た鳩はまるまるつやつやしてました。さもありなん。

なんかもうだめな日

今日はなんかもうだめな日です。(現在進行形)
なんかもうだめ過ぎてだめだめだめだめだめだめだめだめー。あんまりだめだめ言ってると「だめ」がなんか違うものに見えてきますよね。これが噂のゲシュタルト崩壊ですか。グレイト。ああ嫌だ。でもね、こうやって悶えて悶えても、翌朝起きたら一点の曇りもなく清々しい気分になってるの何故か。ハチクロで修ちゃん先生が言ってたのってもしかしてこういう夜のことなのかな。ときどき大波のように苦しいのや寂しいのがやってきて、でも、じっとしてたらいつの間にか通り過ぎていっちゃう。だから今夜は大人しく休もう。皿洗って米を研いで、薬を飲んだらもう明日だ。