こんな風の強い日は

ひとりじゃ落ち着かなかったので、近所のコンビニにぶらっとビールを買いに行った。
信号待ちで空を見たら、黒い雲がゆるゆる集まって来て不穏な雰囲気。今日の夜から天気が崩れるんだろう。
コンビニで誰かに会わないかなぁと思ったけど、知らない人ばっかりだった。
今日は何だかひとりで居たくない。このまま彼氏とか配偶者が出来なかったら、一生ずっとひとりなのかな。ひとりの家に帰るのかな。
思えば私の人生、とろくてぼけなすなせいか何事に関しても大抵周りの人より遅かった。置いていかれるんじゃないかといつも心配していた。現実は高校受験、大学入試、就職と何とか順調に来ている。一生彼氏出来ないんじゃないかと思ったこともあったけど、不思議なことに私を好きだと言ってくれる人がちゃんと現れた。
一生ひとりかもしれないし、そうでないかもしれない。先のことは分かんないよ。こればっかりは縁だから。でも不安がってせっかくの「今」を消費するのは勿体無いということを学んだ。ざわめく気持ちをぐっと抑えて何かしてたら、いつの間にかちゃんと楽しめてる。単純な脳細胞で本当によかった。
だから今日も、ちょっとお酒を呑んで、実家から持って来た「なんて素敵にジャパネスク」を読み返して、「ひとりの時間」を楽しもう。